MASK
焦がれては仮面をかぶり
錆び付いた心を隠す
隣で寝そべるあなたを起こして
視線を交わせば さあ始まりよ
あなたの頬に手を添えて
重ねる冷たい唇
高鳴らない鼓動を責めて
そっと「愛してる」と囁いた
手をつなぎ 共に歩んだ
あなたにも仮面はあるの?
どれだけ瞳を見つめたところで
素顔は見えない 募る猜疑心
あなたの頬に手を添えて
重ねる冷たい唇
鏡も欺く私の
囁きだけが虚しく響く
投げ出されたこの場所では
いくつもの仮面が要るの
嘘が嘘をつく地獄で
孤独を埋めるためだけに
あなたの頬に手を添えて
重ねる冷たい唇
高鳴らない鼓動を責めて
そっと「愛してる」と囁いた