無限航路

無限航路


「A」
格好付かずで
馬鹿にされても
素知らぬ顔で
歩き続ける

他の誰かの
示唆はいらない
進む形は
上に　上に

いる物は何？
そりゃ全部でしょ
欲張る方が
丁度良いのさ

正しき事も
あるべき事も
とにかく今は
どこか　捨てて


「B」
朝と共に、この地上から離れて行き
ただのひとつ、夜風さえも壊して
酷く　根拠無い自信を携えてでも
行くぞ　行くぞ　一羽の


「サビ」
そうさ　そうさ　僕らの船が
意志を貫く
ここで　ここで　僕らは生きる
今に見ておけ


「A」
傷だらけなら
我慢はせずに
涙流して
がむしゃらになれ

一度決めたら
風が吹いても
曲げる事無く
帆すら　閉じず

男らしさや
女らしさで
語る時代は
疾うに終わった

人は変われる
罪があろうが
大切ならば
胸を　張って


「B」
窓の外を、遠回りせず羽を広げ
空の向こう、縛りも無く自由に
百の音が、目指した先と違うけれど
越える　越える　必ず


「サビ」
そうさ　そうさ　僕らの船は
神すら越える
叫べ　叫べ　甘く無いとか
それがどうした


「C」
空の雲に伸ばした
手からありのままに聞こえる
「君の望む場所はどこでも
誇らしく　気高き場所だろう」
空の雲に伸ばした
手からありのままに聞こえる
「ならば迷いなども消し去れ
夢なんだろう？」



「サビ」
そうさ　そうさ　無限の地図よ
航路を指せよ
ここで　ここで　僕らは生きる
今に見ておけ