squall

微睡(まどろ)みの中 浮かんでた夢
このままならば 二人きりだよと
触(ふ)れることなく 声もないのに
君の姿を どうして感じていられたの

信じた昨日は 罪のしるし
辿った今日は 真白(ましろ)の底
焦がれた明日は 許されない

朽ちるようにそっと 時を待つ
それでいい、いいんだと 刻んだ
眠るようにすっと 果てを待つ
堕ちていく、いくんだと 誓った


睫毛(まつげ)の先で 薄らいだ夢
このままいても 一人きりだよと

信じた明日は 鈍い痛み
辿った今日は 真白の底
焦がれた昨日は 何処にもない

溶けるようにもっと 火を灯す
これでいい、いいよねと 喘いだ
潰すようにぐっと 喉の奥
閉じていく、いくんだと 嘆いた


想いがひとひら もう見えないよ
行かないでとは 言えなかった


朽ちるようにそっと 時を待つ
それでいい、いいんだと 刻んだ
溶けるようにもっと 火を灯す
これでいい、いいよねと 君は

ああ

還るようにふっと 風が呼ぶ
醒めていい、いいんだと 気付いた
願うようにずっと 君を呼ぶ
二度はない、ないんだと 知っても