18　　マスタリング無しです。
　
朝いつもと同じように　コール音で目を覚まし
似合わないシャツを羽織り　コーヒーを口に含む

「悪いのはきっと僕」とポツリ　自虐気味に呟いてクラリ
不安定に揺れている心　少しだけ狂いかけの午後に

君が耳元で呟いた 「この生活はいつまで続くの？」
答えの出ない僕は困って 「計画を立てようか」と笑った

またユラユラ　燃える太陽に殺されてしまいそう

それは１８回目誕生日　世界の終わりが近いって
君と二人待ち焦がれてた　根拠なんてのはないけれど
涙流しては微笑んで　１０年間僕は変わらない
曖昧な生活はまだ当分先も続きそう

「何が見える？」って聞いたって　君はすぐに誤魔化して
今日が過ぎていく

ぼんやりと浮かぶ姿に　違う形見つけようと
くだらないって分かっていても　まだまだやめられないから

過ぎる夜の時間の隙間で　あの日のことも忘れかけている
すべての始まりと気付く朝　これで終わりってことも気付いてた

ワントーンで塗り潰した　あの青い月が落ちてくる
ようやく待ち焦がれていたそれが　青色海に落ちていく　
あぁ　落ちていく

こんな世界に僕は残って　また同じ朝を迎えて
君と二人その終わりを楽しみにしていた
だけど世界は意外にも　同じ事をこうも繰り返す
どうやらまだまだこの生活は続きそう

それは１８回目誕生日　世界の終わりが近いって
君と二人待ち焦がれてた　根拠なんてのはないけれど
時計の針は止まったまま　最果ては色の無い景色
君と二人辿り着いてた　１０年前のあの日から

そこで僕は望まなかった　その向こう側見ること
君も同じって言ってくれた　それに甘えたままでもいい
今朝も鳴り響くのは　いつもと同じコール音　
僕は少し安心した

もっとみる