Ligature/合字

「僕ら、自分以外になろうとして、ずっと違えていたんだ 愛、怒り、倦怠、嫌悪、喪失・・・」 錆びてるんだ どこか一個、壊れて 何一つ斜に構える事も無いのに 僕ら、酔拳を駆使して阿呆を装う 無意味なやりとりすら楽しみ、笑って さかしまな行為重ね、恥すら薄れてく うつろに光るしらつき 晴天にゆらり佇む 斜陽浴びて一息 「これでいい」やっと思えた？ いつも不条理、不可解、不完全、不純 得体知れずの君 空風、襟元を掠めてって　雲の合間に溶けてく 「そうさ、期待する度に喧嘩して、離れてはまた戻って 与えては貰ってを繰り返し錆びて行くんだ」 どこか一個、壊れて 「愛してる」「信じる」「もう嫌い」 「月を食べる鯨の、いかれたプログラムで 人類にソートかけて 都合のいい部分だけ、残そうか？」 どうせ同じ結末だ どうか一生、忘れないように！息をぐっと吸い込んだ 一日分の本音が巡って、体が夜で満ちてく 薄明かり漏れた部屋、僕らのン年と少しの話 ハッピーエンドを演じるための馬鹿な前座 どこか一個、壊れて 「愛してる」「信じる」「もう嫌い」 「僕ら、自分以外になろうとして、ずっと違えていたんだ 愛、怒り、倦怠、嫌悪、喪失・・・経て出てきたものは何？ そうさ、期待する度に喧嘩して、離れてはまた戻って 与えては貰ってを繰り返し錆びて行くんだ」 いつも愛してる、信じる。もう嫌い やにわに過る「馬鹿」 いっそ忘れたい「嘘つき」そうだ 届かないと分かっても きっと、所有物じみた気持ちで接した答えが出たね ずっと終わらないでと願ってた日々の価値が・・・ どこか一個、壊れて ”合字”