まぼろしで飾った
スカートを揺らして
ゆらり昼下がり

Ｓ
きみが溜め込んだ憂鬱と　ぬくもり孕む吐息の
その一辺を捕まえて　仕舞い込んでしまえたら

止まない雨の中でひとり待つ夜
さよならを数えてはいつも寂しくて
静かな足音を聞いた

Ａ１
何処までも逃げるから
きっと追いかけてきて

小指の糸を辿るさきには
あなたがいると信じていたの
触れぬ距離が

燃えるような灼熱の灯火
触れたならば
新しいなにかが

眠れない夜に
砂糖をひとつ
くちびるに溶けたら

桜花月
詞曲　ラスぽん
指先　触れた街　波紋を描いて　浮かぶ

ふたりをつないでいた
見えないなにかは確かにあったの
いつから失くしてしまった？

その指先に絡め取られて
甘い言葉で騙されたいの
空しいくらい　満たされなくて

真面目なきみの横顔
いつから好きだったのかな
陽だまり香る窓辺に

きみになら、いいよ
きみになら、あげる
目を閉じて

Ａ１　
揺らいだ波間の　光を眺めた
遠いあの場所　ただ憧れているだけ

知らない声がうたう
お気に入りの曲を聴いたら
背伸びして考えるの

星が落ちるよ
静かな暗闇のなか　がらくたのような光
面影はあの日のまま　散り散りになっていくの

朽ち果てた世界で　見る夢は何色？
甘いキャンディならもう飽き飽き
偽りばかり映す　魔法の鏡なら

Ａ
白い首筋にぽつりと咲いた紅椿
落ちた花弁を拾えば恋に落ちてゆく

Ａ
何も知らずに終われば
幸せだったのかなあ

温もりなら覚えている　溜息さえ愛しいから
きらりと光り落ちてゆく　あの星の名は知らないで
黒く深い夜空を　見上げてきみを捜したの

夢を数えたら　教えて
秘密にしていた　きらめきを
光を浴びたら　笑って

好きだなんて思わせないで、溺れそうだよ
気付かずにいたなら良かった？
甘い夢を少しだけでも　観ていたいから

A
地球（せかい）は弱い者を見捨てはしない
地球（せかい）は弱くて純粋な君を

きみが好きな歌を
好きになりたくて
繰り返し聴いたの

A
覚えていますか
出会った日のこと

ときめき隠して　横顔を見つめたら
触れて溶けた吐息も　愛しくて
幸せな夢に　包まれて眠りたい

スープが冷めるまで
涙はおあずけ
まだ大丈夫よ

汚いことは
投げ捨てるんだ
綺麗なことだけ

光落ちる世界
焦がれて願う
やがて消える夜に

両手に抱えきれない不安を
隠しては涙を呑み込んだ
分からないなら分からないままで

Ｓ
『寂しくなったら
　名前を呼んでよ

消えないでメモリー
遠回りして　遊び疲れたね
また明日（あした）　此処で逢おう