最近の投稿作品 (59)
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【カイメイ】その赤は、世界を内包する【MEIKO生誕祭】
――――――――――始まりは どこまでも続く地平線でした
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「それは見渡す限りの」
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【カイメイ】 ぜんぶ君のせいだ。 【MEIKO生誕祭】
「じゃーねー!勝ったらチューしてあげるー!」
突如耳に飛び込んできたゴキゲンなその声に、カイトはぎょっとして顔を上げた。
知らない男の膝に手を置き、その顔を覗き込んで、不埒な笑みを浮かべているメイコの姿。
その光景に息を呑み、次の瞬間カイトは乱暴に立ち上がった。
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【サンプル】 ウィラプ小説本 【ルカメイ】
6月29日名古屋国際会議場にて開催されます「ボーマス番外編3」のMEIKO PARADISEにサークル参加いたします。
orlvoさんとの合同サークル「極光スピ缶【B-26】」に、震える缶詰が座っていると思います。
よろしければお気軽にお声掛けください><
巡音ルカ(ウィッチ)×MEIKO(ラプンツェル)←王子(KAITO)
68P 400円
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【サンプル】 ジニホイ小説本 【カイメイ】
6月29日名古屋国際会議場にて開催されます「ボーマス番外編3」のMEIKO PARADISEにサークル参加いたします。
orlvoさんとの合同サークル「極光スピ缶【B-26】」に、震える缶詰が座っていると思います。
よろしければお気軽にお声掛けください><
KAITO(ジーニアス)×MEIKO(ホイッスル)本
76P 500円
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【カイメイ】 咲く花、春の音
「ただいまー」
「お帰り。姉ちゃん、コンデンスミルクってあったっけ」
「へ?」
「なかったら練乳でもいいけど」
「レン、何やってんだ?」
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【カイメイ】 逆光の海
言葉を編み繋げるような美しい旋律がふたつ、折り重なって虹のように空間に放たれていく。
メイコとカイトはスタジオのソファに並んで座り、時折視線を合わせては微笑みながら、伸びやかな歌声を響かせていた。
初代として生まれたMEIKOと、次世代として生み出されたKAITOである。
エンジンは違う。だがお互いに遜色は感じない。相手にあって自分にない長所を、彼らはよく理解し合っていた。相手を尊重し、足りないところを埋め、自分たちが共に歌うことに必ず意味はあるのだと、彼らは誰よりも知っていた。
楽譜を膝に置き、メイコは満足げな息を吐いた。
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【ぽルカ】 恋成
今日の主役は貴女だから。
今日しか言えないワガママを、存分に。
「お腹が空きました」
「弁当を用意させよう」
「冷や飯なんかいやです」
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【ぽルカ】シスター・ウェディング・コンプレックス【カイメイ】
ひらひらひら。ひらひらひら。
空から舞い落ちる雪のような花弁。白、桃色に、薄紫が入り混じり、その中心で可憐に身を翻し笑顔を振りまく花嫁を、たえまなく彩ってはそっと地面に積もりゆく。
くるくるくる。くるくるくる。
背景には小さな教会。雲一つない青空は花嫁の瞳の色をそのままに映し出して、なお澄み渡り。
憂いなどどこにもない。ただひたすらに華やかに、純粋に、まるで子供のように無邪気に、足取り軽く芝生を舞う。
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【カイメイ】 酔っぱらいと正気の沙汰
すり、とコートの胸元に手と頬を寄せ、メイコはまるでオレを誘うかのようなうっとりとした様子で言った。
「はぁ…カイトの胸ってかたくて好きぃ…」
対するオレは完璧なまでの真顔。しなだれかかる身体をされるがままに受け止め遠い目で答える。
「…そうだね。めーちゃんのよりはね」
「叩いていーい」
- お姫さまおめでとう愛してるおめでとう
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【カイメイ】 騎士は姫の名を呼ぶ 【MEIKO聖誕祭】
カイトの部屋に入り扉を閉めた途端、抱き上げられたままでかぶりつくようにキスされた。何事かと慌てて押し返せば、あっさりと離れていく口唇。
「ちょっとスッキリした」
ニヤリ笑う顔はいかにもしてやったりと言った風で、メイコは心底呆れて眉を寄せる。
「…もう!なんなのいきなり!無理やり連れてきて!」
「もう充分だよ。散々ベタベタしたでしょ?デュエットもしてたし、膝枕もさぁ」
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【カイメイ】 Amazing Grace 【MEIKO聖誕祭】
「というわけで我々は、『おねえちゃん甘やかし隊!!』を結成しましたー!!」
\パンパカパーン/
ご丁寧にも効果音つき。
言葉の通り『おねえちゃん甘やかし隊!!』と堂々書かれた横断幕を左右両端から広げ、ミクとリンはメイコに向かってドヤしてやったり、と得意満面して見せた。ちなみにはじめの「というわけで」は、特にどこからも繋がっていない。
昼間のリビングでおかずのレシピを見ていたメイコは、目を丸くしてしばし時を止めた。
- 再会
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【カイメイ】 夏の星座にぶらさがって
カラコロ、と小気味のいい下駄の音。遠くからさざめく祭り囃子。首筋を伝う汗を拭い、ハタとはためく団扇に描かれた涼しげな朝顔。
非日常な気分の高鳴り。
玄関を出た途端、キャー!わー!と大はしゃぎしながら一直線に駆けていった黄色い2人に、カイトはあっコラ、と間に合わないツッッコミを入れつつ声を張り上げた。
「なんかあったらオレ携帯持ってるからなー!」
はーい!という返事はかろうじて耳に届いたが、およそこちらの懸念など伝わってはいないだろう。カイトはため息をついた。
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【カイメイ】 きみとぼくの答え合わせ 【パカグラ】
サラサラサラサラと、シャープペンシルの芯が淀みなく紙の上を滑る音がしている。
目の前には、癖のないボブカットの黒髪をたらし、一番上までキチンとボタンをしめた、薄ピンクのシャツに控えめなリボン。ふちの赤い眼鏡をかけて長いまつげを伏せ、綺麗な姿勢で黙々と書き物をしている少女がいる。
カイトはその手前の椅子に後ろ向きで座っていた。
背もたれに乗せた腕に顎をくっつけながら、一つ年上の先輩であるその人を飽きもせずに眺めている。いつも装着しているお気に入りのヘッドフォンから音楽は聞こえない。この時間だけは絶対に、彼は手元の音楽プレイヤーの電源を落とすのだ。
ふ、と少女が息をつく。手が止まり、顔を上げて、上半身をほぐすように、ん、と少しだけ胸を張った。
- 駅前で待ち合わせ