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イチオシ作品

前向きに進む青いザリガニ

前向きに進む青いザリガニ とってもめずらしい青いザリガニ どんなヤツにも捕まえられなくって誰も詳しいことがわらない 伝説の青いザリガニ。 誰かに聞いた話だと 青いザリガニって 昔はほかのザリガニみたいに 真っ赤かだったそうです ある朝一匹のザリガニが目を覚ますと とても不思議なことに 体が全部真っ青にそまっていました メダカをいっぱい食べすぎたのか? それとも夕べこっそり飲んでみた サイダーのせいなのか? 『僕を真っ青な伝説の青いザリガニにしておくれ!』 と寝言で言ってしまったのを たまたま通りかかった流れ星に聞こえてしまい うっかり願い事がかなってしまったのか? くわしいことはよくわかりません。 とにかく真っ青になってしまったザリガニは ほかのザリガニよりもとっても目立つので 人間の子供たちに追いかけまわされたり とっても困っていました。 そこで青いザリガニはこう思いました。 『そうだ、僕たちザリガニはみんな後ろ向きにばっかり走っているから僕は前向きに進もう これならきっと 誰も真似なんてできないからどんなところへ言ってもだいじょうぶだ!」 ・・・というのが青いザリガニが前向きに走るようになった理由みたいです。 前にばかり進んでいるせいなのか? ザリガニは何をしてもとっても前向きでした。 「確かに僕だけが青色にそまってしまったかもしれないけれど もしかしたらコレはとてもラッキーなのかもしれないぞ!!」 まっすぐ前向きに進むことができるし この体の青色を使って 世界中の青い物の中にこっそりしのびこめる! 今まで住んでいた池ををとびだして 青いザリガニは世界を旅することにしました。 本屋さんの青いクレヨンの中にしのびこんでみたり こどものお気に入りの青い靴に乗っけてもらって ブラブラとブラブラとらくをしてみたり ときには博物館のとっても有名な絵の中に遊びに行ってみたり お腹がすいたらお菓子売り場の青いゼリーの中に入ってお腹をいっぱいにしたり 「きっとみんなことなんてできやしない、こんな楽しい事は僕にしかできない、僕はきっと特別なんだ!」 とにかく世界中にたくさんある青色をしたものの中を旅して回りました。 毎日がとっても楽しくて、青いザリガニはとっても幸せでした。  ・・・ところが、ザリガニには実は1つだけいったことのない青色の場所がありました。 それは世界中のどんな場所にも広がっている青い青い「空」でした 何度も何度も走ってジャンプしてみたり、高い木の上に伸びってみても どうしても空には届きませんでした。 自分のご自慢の両手のハサミで ハサんでもハサンでも 空だけは掴むことはできなかったのです。 すると、毎日が前向きだった青いザリガニの心がシュンとして なんだかとっても悲しくなってしまいました。 いつの間にか憧れていた空を見上げるのすら怖くなってしましました。 ザリガニはとってもガックリしながらトボトボト歩いて行きました。(前向きにですが 「とてもめずらしい国へ出かけてみたり変わったごちそうや有名な絵の中にも入れたのに あの空ってところだけはどうして入り込めないんだろう?」 今までどんなことでもできていたザリガニは とつぜんそんな自分が悲しくなってきました。 「昔、真っ赤なころは楽しかったなぁ・・・みんなでよく追いかけっこしてあそんでたっけ みんな今頃どうしているのかな?みんなは僕のことを覚えていてくれるのかな? 生まれ育った池に帰りたいな・・・でも・・・こんな真っ青で前向きに走る僕なんて怖いんだろうな・・・」 ザリガニは考えれば考えるほど、なんだかやるせない気持ちでいっぱいで いつのまにか両方の目からポロポロと涙が溢れていました。 泣きじゃくって歩き続けているうちに、いつのまにかザリガニは青い青い海の底を歩いていました。 そんなある日の事でした とても寂しそうに歩いているザリガニの悲しそうな姿を見ていたエビが悲しそうな背中に声をかけました 「やぁ。君さっきからなんだかとっても悲しそうな顔をしているけれど辛いことでもあったのかい? まぁ、立ち話もなんだから僕ん家においでよ」 エビはザリガニの背中をそっと叩くとサンゴでできたテーブルに腰かけました。 ニボシのスープを差し出したところで、ちょっとだけ安心したのかザリガニの涙が止まりました。 ザリガニはこの親切なエビに今まで冒険に出ていたことや空がつかめなかった事 それがとても悔しくて池に帰りたくなったけど帰れないこと、とってもたくさん話をしました。 すると、ニボシのスープを飲んだエビがこう言いました。 「それはとっても面白い冒険をしてきたんだね、うらやましいじゃないか! そんな友達がいたら僕もとってうれしいな。 ・・・う~ん、そうだな・・・一回池に帰ってみるのはどうだろう? もしかしたら池の中にも、僕と同じ考えの人がたくさんいると思うし きっと池に帰ったら君は今度こそ”空に入り込める”かもしれないよ?」 そんな優しい声にザリガニは耳をうたがいました。 「だってもしそうじゃなかったら?それに空を見上げるのも怖い僕がどうやったら空に入れるの?」 ザリガニは真っ青な甲羅をかしげて言いました。 「だいじょうぶ、帰ってみればわかるよ、ほら、もうすぐ夜があけてしまうよ。早く家にお帰り。」 深呼吸してスープを飲み干したザリガニはテーブルから降りて立ち上がりました。 何かちょっと顔色の変わったザリガニにエビは言いました。 「あぁ、そうそうもしも空に入ることができたら、きみの池の魚を少しだけ送ってもらえるかな? 僕はずっと海にばっかり暮らしているからね、楽しみにしているよ、大丈夫さ、きっとうまくいくよ。」 エビは笑顔でザリガニにツメを振って見送りました。 真っ暗な真っ暗なヤブの中をザリガニはトボトボと歩いて行きました。 東の空が青くなり始め、森もうっすらと明るくなってきました、もうすぐ朝がやってきます。 いつの間にか空を見上げることすら怖くなったザリガニにも朝の訪れはわかりました。 大きく茂った、どこか懐かしいアシの根っこを通り過ぎると、そこには懐かしい生まれ故郷の池が広がっていました。 「みんなはどうしているんだろう?・・・まだ眠っているのかな?でも・・・やっぱり怖いな・・・」 恐る恐る池に顔を近づけたとき、ザリガニは「あ!!」っと声をあげて驚きました。 うすーい朝日に照らされた空が池に写りこんいたのです。そして、池に写りこんだ空のなかに 自分の姿も写りこんいたのです。 「僕だ・・・僕が空の中に写ってる!!」 いつのまにか怖くなって下しか見て歩けなくなってしまった世界にも空はありました。 そして、東の空に鮮やかな太陽が顔を出し、辺りはオレンジ色の優しく、力強い光に包まれました。 気がつくと、池に映った青いザリガニの姿もみるみるウチに元の真っ赤な色へ変わっていきました。 言葉にはできない言葉でザリガニの胸の中は一杯でした。 そこへ朝一番に目を覚ました池のザリガニがやってきました。 「やぁ、おはようしばらく顔を見なかったけど、最近面白いことはあったかい?」 優しそうに微笑む”青かった”一匹のザリガニが言いました。 「うん、まぁね。ところでさ、青いザリガニの冒険って知ってるかい?」 朝露の水滴に輝くオレンジ色の新しい世界がまた回り始めるのでした。 それからしばらくして海に住むエビの元に ”前向きに進む赤いザリガニ”からとてもたくさんの池のご馳走がとどいたそうです。

童話・・・なんていう立派なレベルじゃないですが
お話を書いてみました。
「下ばっか見られなくっても水たまりには空が写ってる」
「上を見上げなきゃ空は見えないなんてことはない」
そのあたりを書こうと思ったんですが、結構脇道にそれました。

 特にキャラ設定は考えていませんが(題材が題材なので)
少しでもストーリーを読んで楽しんでいただければ光栄です。
挿絵風のイラスト等を描いてみたいという方がいらっしゃいましたら、ご自由にご自分の創作の元としてお使い頂いて結構です。
(作品の繋がりやリンク等は特に強要は致しませんのでお気軽にどうぞ)

また、作品を読んで感想等お聞かせ願えると幸いです。

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投稿日時 : 2013/09/01 04:13

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