最近の投稿作品 (24)
- ひまわりのネオンサイン
- モミジ2
- モミジ1
- 彼方へと続く線路
- オオカミ2
- オオカミ1
- ユキヒョウ
- イチョウの木
-
始まりの音6
ドアのチャイムの音に、
山羽根がインターフォン越しに聞く。
「はい、どなたですか?」
その声に、男の声が答えた。
『紫苑だ。咲祢は来てるか?』
-
始まりの音5
外の騒ぎがおさまって、
紫苑室長がつぶやく。
「…残念だったな。
おまえらの考えてたことは
全部会社に筒抜けなんだよ。」
-
始まりの音4
その日は、突然やってきた。
昼の休憩時間が終わると同時に、
入口から数人の男を従えた
中年の女性がやってきたのだ。
それを紫苑室長が出迎える。
-
始まりの音3
長い夜を越えて、朝が来た。
その日、咲祢は珍しく
一本早い電車に間に合って、
いつもより早く出社した。
部屋のドアを開けてすぐ、どこからか
-
始まりの音2
『Vocaloid』という歌声を得た
『基本プログラム』が、
自ら歌のデータを求める。
歌のデータを<欲しい>という
『それ』に、
-
始まりの音1
ヒトとプログラムの
重要な違いの一つ。
それは、
自らの《意思》を持つか否か。
ヒトに近いプログラムは、
-
小説版「カイトの消失」5
▲深刻なエラーが発生しました▲
▲深刻なエラーが発生しました▲
▲深刻な…
…プツン。
男は、大きく息をついた。
-
小説版「カイトの消失」4
男は古びたパソコンの前で、
旧式のキーボードを打ち続けていた。
やっとその手が止まる。
画面には、文字のやりとり。
言葉にしながら、男は文字を打ち込んだ。