riyuri

春の虚しさ寂しさも関係なく季節は過ぎていきます
何年経っても変わらないものがただ一つでもあればな
僕の心の内側に住むあの子が今でも泣いているんです
その理由が知りたくて
消して　捨てて　もらって　亡くして
吐いて　書いて　理由を　探して
消して　消して　消して　消して
言葉の中に残ってる藍を
詩にし...

絵に描いたような遠い空　君を待っている
目に映ったままの青を描いた　風に舞った
どうやったって生活は退屈だ　苦しいままだ　
等分した葛藤も　君が笑えば　意味はないな
街路、風鈴、君を、描いて繰り返して
今日を過ぎる車窓が行くように　夏風が揺らす　雲が蓋をする
今もそんな絵を描いていた
余白を埋めるよ...

アジサイの並ぶ木漏れ日の中を　ぼくは　ひとり　歩いている
ぬかるんだ土に転がった蕾が　僕を見つめてまだ消えない
問一つも投げずに過ぎ去った夏が　
今もずっと心の入り口につかえてる
金にもならない憧憬に溺れて　目を逸らすように空を見あげた
夢を見た　遠い夜の空　鳥になった僕は　星を啄む　
頭上の星座　...

朝起きて階段　コンロで目玉焼き　トースターにパン
歯磨きと小説
目覚ましで家を出る　車で割り込み　クラクションはおはよう　ゴーサインの黄色
友達なんて要らないよ　今日も幽霊夕景物憂げで
がらんどうが横切った　そんな気がしない気もしない
ビル窓映る顔　コンロは修理待ち　お昼ごはんもパン
洋梨とナイフ　...

薄い雲が空を覆っている　僕は君を思い出してる
忘れないよ、なんて言ってみる　君には届かないのに
溶けて溢れる思い出に　落ちて　いつまでも落ちていたい
覚えてることただそれだけが　君になってゆく
君と数えた日々の中で　僕は何を返せたのかな
失って気づくことなんてないよ　ただ君といたかった
浅い夏に君の...

目に見えるものの全てが　僕を殺したがって見えたんだ
そんな妄想をたまらず　紙に書き出した
形にもできない弱さを　歌うあいつがずっと憎かった
他人は全部偽物だ　僕を殺せやしない
期待はどうしようもないほどに奥の方に　僕を書き連ねた頭の中
どうして君がいるんだ　なあもう　どうしても消えやしないんだ
どう...